2011年5月11日水曜日

追悼 ウェイラント選手

ジロ・デ・イタリアが開催されている。
第3ステージでまさかの事故が起きてしまった。
レオパード・トレックのウェイラント選手は、5月9日、落車して頭部を強打。
26歳の若きライダーは帰らぬ人となった。

ウェイラントへ捧げる追悼ニュートラル走行 レオパード・トレックはジロを去る

平均速度で45km/hを超えるレース。
ヘルメットをかぶっていても安全とは言えない。
事故を伝える記事には、ウェイラント選手は後続を振り返り、何かにハンドルかペダルをひっかけたらしい。
http://www.cyclowired.jp/ より
私たちも常に危険に曝されているのだ。
路肩に駐車した車両を避けるため、右後方を振り返る。
その瞬間、避けた車のドアが開くかもしれない。
黄色信号で交差点に差し掛かれば、左側から、青信号を目指して子供が駆けてくるかもしれない。
駅へ急ぐ歩行者は、振り返らずに横断を始めるかもしれない。

私たちは、常に状況の変化を「予測変換」する。
できるだけ「予測変換」の候補を増やし、アクシデントを回避したい。
もちろん市街地でのスピードにも注意が必要だ。

ウェイラント選手のご冥福をお祈りする。

2011年5月10日火曜日

いつか言いたい、このセリフ

筑波8耐の番外編。
今回は参加チーム(約300)が多いせいなのか、同じピットに複数のチームが出入りする。
「すみません、とおります。」などと声をかけながら、スポーツマンらしく紳士に譲り合う。
その中の1チームに、高級車ばかりを揃え、身体の大きな選手がいたり、いかにも強そうなチームがあった。おそらくそのリーダーと思われる人物は、歳は40代半ばだろうが、体躯もよく、ハンサムだった。いかにも経済力がありそうで、他のメンバーがその人に気を使っていたところを見ると、企業のオーナーかもしれない。白いジャージに身を包み、RIDLEYという自転車に乗っていた。
そのリーダーが印象に残る一言を吐いた。
リーダーがピットに戻ってきたので、他の選手がサポートして自転車を運び入れていた。そしてまだ息の荒いリーダーに質問した。「どうでしたか?」
 するとリーダーは落ち着いた声で、こう答えた
「あぁ、どこで抜いていいのかわからないなぁ。」
『どこで抜いていいか解らない』・・・つまり集団についていく実力があり、いつでもあの集団に抜きんでることができるのだが、タイミングが難しいと言っているのだ。
 昨日の記事の通り、レッドドルフィン号がまったく入れなかったあの高速集団に、である。
かっくイイ!(^O^)/
いつか言ってみたいセリフだ。
あの集団についていく実力をつけて、いつか言ってやる!

初めてのレース!筑波8耐で激走する

5月、レッドドルフィン号に乗って1年が経った。
前回の記事で予告したとおり、初めて自転車のレース、「筑波8時間自転車耐久レース」に参戦した。
(写真はサイクルプラス の提供です)
行け!レッドドルフィン号 -ローディへの道--たくさんのロードが!
率直に感想を言おう。
「レッドドルフィン号、撃沈す」
ローディーの道は長く険しい。
まずローディさんの集団に入るのが至難の業だった。
筑波サーキットをご存じの方ならば直ぐに想像できると思うが、ピットを飛び出してスタートすると、まず軽い上り坂となっている。
行け!レッドドルフィン号 -ローディへの道--ライダー交代を待つ赤イルカ

そこをダンシングで抜け、カーブを曲がりながると、緩やかな下り坂となり、そこで40km/hまで一気に加速する、のだが・・・。
「シャ~~~!!」というタイヤが路面を捕える音が接近する。
『来たな!!』
一回目の走りでは着いていけなかったのだが、2回目はそうはさない・・・はずだった。

行け!レッドドルフィン号 -ローディへの道--ピットにもどった赤イルカ

しかし、集団の最後尾についても、まったくついていけなかった。
集団はとにかく速い。うまく入り込めると40km/h以上の高速で走っていることがわかる。
しかし、それもつかの間でみるみる離されてしまうのだ。

行け!レッドドルフィン号 -ローディへの道--へろへろ赤イルカ
ついには私よりも身体の小さい女性ローディにも抜かれてしまった。
コーナーで差を詰めて、抜き返すが、後ろに張り付かれているのがわかる。
「なにを~!」とペダルに力が入るが、直線で速いローディのトレインに入って抜き返されてしまった。

いったいこの集団に入るのには、これについていくのには、どうすればいいのか!?
単純にクロスバイクからロードに乗り換えるだけでは解決できないと思った。
レッドドルフィン号はクロスバイクとはいえ、正確にはフラットバーロードだ。
ロードの高速ライディングポジションには負けるが、まったくついていけないとは思わなかった。

大きな要素は「貧脚」だと思う
これまで荒サイで1人でいい気になって走っていたのが恥ずかしい。
脚ができていなければ、ロードに乗っても、たとえ高価なカーボンフレームでもだめだ。

でも収穫も大きかった。
大きな「ものさし」を得た。
自分がライダーとして、あるいはローディになるため足りないものが解った。
今回のレースが「ものさし」となり、どれぐらい足りないか実測することができた。

そして、仲間と苦しい戦いを分かち合い、同じチームジャージを着て走る喜びを知った。
チームジャージはパールイズミで13,000円。
チーム一体感、プライスレス!

行け!レッドドルフィン号 -ローディへの道-

今回いっしょに参加したメンバーのみなさんに感謝するとともに、このうような機会をまとめてくれたサイクルプラスに感謝したい。