2010年11月7日日曜日

我がチームに栄光あれ 最終話

大会2日目、決勝ラウンドの今日も快晴だった。
午前中は5位以下の決定戦、そして午後からは優勝決定戦となる。
我がチームは午後からの優勝決定戦へと駒を進めている。

午前は5位以下のレース観戦となった

昨日に比べ、午後からの風はさらに弱まっていた。

優勝決定戦、第1レース。
スタートは全4チームが、クリアにスタートした。
出足はまずまずだ。
船を進ませる中、風の振れが強く、近づいたはずのマーク(浮標)が一瞬で遠のく。
第1マークでは、少しの差で他のチームにトップを取られてしまった。
マーク回航後のスピンネーカで、巻き返しを狙う。
ところが、風はさらに弱まり、トップ艇と我がチーム、そして下位の2チームとの差が徐々に拡がった。
こうなれば3位のチームを抑えて2位を確保するのが賢明だ。
ここで2位を確保できれば、次のレースで再度優勝を賭けた勝負ができる。
幸い3位のチームとは、それに十分のアドバンテージとなる距離が確保できている。
ところが・・・である。
さらに風が振れて、3位のチームがゴールラインに近づき、我々のチームに追いつこうとしている。
ここで抜かれるわけにはいかない!

その時だ。
横から吹いていた風が、さらに振れて、前から吹いてきたのだ。
突然の変化であったが、スピンネーカをあきらめて、セイルチェンジする。
これが当たった。
相手のチームは失速し、我がチームはそのまま逃げ切った。
チームの速い判断が勝敗を分けた。
これで、次のレースに優勝に望みをつなげた。

しかし・・・
この後、ほとんど無風となった。
風待ちとなった。
こうなると、やることはない。


結局、この大会のレースはこれで終了。
船を着艇させるよう大会本部から指示が出た。
またしても優勝を逃した。(実は2年前にも準優勝している)
閉会式で、準優勝のトロフィ?をいただいた。

それでも、チームのみんなで力を合わせて、勝ち取った準優勝だ。
危うくなった場面でも、みんなで考え、行動し、勝利した。
今回はこれで満足。
みんな、お疲れ様。
楽しかった。
本当にありがとう。

我がチームの名は・・・
NTT東日本東京ヨット部
小型のヨット、ディンギーを中心に活動する実業団レーシングチーム。
若手選手の代表は、11月10日から長崎サンセットマリーナで開催される、全日本スナイプ級ヨット選手権大会に挑む。
若者よ、我がチームに栄光あれ。


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